少しアップが遅れたが、2012年4月に読んだ本。
今月は17冊。
病院への通院、出張などあったせいか、それなりに数はこなせたようだ。
会社での激務に、長時間の通勤。
疲れきったサラリーマンがマイホームに帰ると、床下に見知らぬ男が暮らしていた…。
表題作「床下仙人」をはじめとする短編集。
いずれも、サラリーマンの悲哀を実に上手に描き出しており、なんともいえない味わいを感じる。
書店員が絶賛したという名作だが、これは確かに面白い作品だと思う。
メディアには出てこない禁忌…すなわち報道のタブーに迫った一作。
芸能、皇室、マル暴、偽装食品など、さまざまな分野の知られざる裏側に迫っている。
ここに書かれている内容を信じるか信じないかは別として、週刊誌のゴシップ感覚で読むには十分面白いといえるだろう。
一念発起して自宅(中古マンション)を購入、なんやかんやで10年間住んだ船橋を後にすることになった。
東京・城南地区を中心に物件を探し、当初の予定にはまったくなかった世田谷区に移住が決定。
といっても、もちろん世田谷区のはずれではあるが。
というわけで、慌てて購入したのがこの本。
これから暮らす街について、いろいろ勉強しようと思った次第だ。
イメージとは違う、さまざまな現実が、ことこまかに紹介されていて、なかなか面白い。
町別納税額ランキングなど、ほーー!というデータもあり。
最新版が出たら、また買いたくなる1冊だった。
ダウンタウンにナイナイ、スマップなど、人気番組の数々を手がける放送作家の作品。
手がける番組の視聴率を足すと200%を超えることから、視聴率200%男というわけである。
柔軟な発想、人とは違うものの見方など、アイデアを作るための方法が紹介されている。
業種は違っても、生かせそうな方法が満載だ。
岡本太郎のパートナー敏子の甥である著者が、太郎にとって金字塔ともいえる「太陽の塔」作成前後のあれこれを振り返る。
それはまさに奇想天外。
あの太陽の塔に関するエピソードや思いが多数収載されている。
本来は、万博終了後に壊されてしまう予定だった太陽の塔。
でもなぜか残ってしまい、その理由もよく分からないのだという。
人に訴えかけ、生命力を持った作品は、やはり太郎ならではということがよく分かる1冊。
週刊文春に連載されている、劇団ひとりのコラム集。
小説『陰日向に咲く』も面白かったが、コラムのほうもたまらない。
その芸風同様、言葉や文章の隅々まで、考えつくされていることが伝わってくる。
軽く読めるし、フッと笑ってしまうような感じ。
やられたなあというのが、正直な感想だ。
人からもらった1冊だが、当代の人気作家だけあってさすがに読ませる。
探偵ガリレオシリーズの第2弾だが、ミステリーの秀逸さは唸るほど。
作者はもともと理系の人間だったというが、それだけにトリックの作りこみもうまい。
また、残酷な感じは皆無で、どちらかというと人情味あふれるところもあってグッド。
小説はあまり読まないのだが、違う作品も読んでみたくなるほどの面白さであった。
これを究極の「露出者」と呼ばずして、なんと言おうか。
著者の下関マグロ氏は、究極の突撃系ライター。
エロ雑誌に自分の電話番号と顔写真を載せてしまったり、自身の確定申告を掲載したりと、数々の破天荒な行為を繰り返し、そこからリアリティあふれる記事を作成してきた。
そんな彼のこれまでの「露出者」としての人生が、1冊に凝縮された一冊だ。
他人事だから笑って読めるが、それにしても現代社会の深淵に触れる思いであった。
いつのまにか月イチペースの発行となっている『KAMINOGE』の最新刊。
4号目となる今回の表紙は、菊池成孔氏だ。
リアルファイト「アウトサイダー」に参戦する放送作家・大井洋一、グレート小鹿、それに玉袋筋太郎らの変態座談会あたりは興味深いが、そのほかは少しボリュームダウンしている感が否めなかった。
次号に期待。
サッカー北朝鮮代表、鄭 大世の自伝。
「ザイニチ」として日本でたくましく生きてきた彼の、ポジティブシンキングには脱帽するばかり。
ヨーロッパで、さらなる活躍を期待したい。
文春の人気連載、赤マントシリーズをひさびさに手にする。
軽快なテンポは、椎名誠ワールド全快。
フォトグラファー、桃井和馬氏が語る「妻と最後の10日間」。
ある日、何の前触れもなく、家族が倒れたら・・・。
意識も回復せず、やがて永遠の別れへ。
人間とは、常に死と隣り合わせであることを、あらためて強く感じずにはいられない。
なりふりかまわない泥臭さというか、愛情、人間くささが伝わってきて、感動を覚えた。
自分自身も毎日を大切に生きなければと思ってしまう。
そのとき、何ができるのか?それも重要だ。
衰退する一方のプロレス、そして格闘技・・・。
思えば、われわれが若かった頃、それは熱く胸たぎるすばらしきものだったはずだ。
迷走する昨今のプロレス裏事情を読むにつれ、なんともいえない残念な思いが去来した。
千原ジュニアが語る、若き悩める人々へのメッセージ。
自身が引きこもりだったジュニアの言葉は、ぶっきらぼうでありながら、なんともいえない優しさにあふれている。
『14歳』とあわせて読みたい作品。
情熱大陸の抜粋版。
といっても10年以上前の出版ではあるが。
赤熱編は、20代の若者たちをヒューチャー。
松井秀喜、村治香織、片山晋呉、徳山昌守、小野伸二、石川直樹・・・。
すでに30代後半を迎えた彼らの「今」と照らし合わせて読み進めると、それぞれの言葉に深い含蓄を感じるはずだ。
今年、ついに引退した工藤公康が、横浜在籍時に記した一冊。
明るい彼の性格からはなかなかうかがえない、緻密な計算と、頑固なまでの強いハートが、大いに語られている。
だからこそ、長きにわたって、プロ野球の最前線で活躍することができたのだろう。
やはり工藤には、いつか監督をぜひやってもらいたいものだ。
博多大吉の処女作。
「成功者は26歳でターニングポイントを迎える」という、独自の年齢学を展開。
芸能界、スポーツ界、歴史上の人物まで、その枠はとどまるところを知らない。
実例を見せられるたびに、ほ~!と唸ること必至。
同時に、彼の調べ魔としての努力とセンスにも、大いに感嘆した。
大吉自身の26歳を振り返る場面は、ちょっとホロリとくるものがあって泣かせる。
帯で水道橋博士が絶賛していることも納得。