2016年4月に読んだ本は13冊。
電車での長時間移動を伴う出張が多かったせいか、ことのほか数はこなすことができた。
まずは高橋慶彦の『赤き哲学』は、ようやく手にしたわけだが、期待通りの内容。
『ようこそ、わが家へ』『悪人』といった、実写化された作品の原作も良かった。
そして、『漁港の肉子ちゃん』は初めて読む西加奈子作品だったが、さすが話題の作家だけあって、非常に面白かった。
そして、我那覇選手のドーピング冤罪問題を取り上げた『争うは本位ならねど』は、異色のスポーツノンフクション作品だが、実に完成度高し!
読み応えある、まさに「力作」であった。
2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3419ページ
ナイス数:138ナイス
カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生の感想
サクッと瞬時に読了。サブカル感たっぷりの登場人物たちに、なぜだかニンマリ。
読了日:4月3日 著者:渋谷直角
赤き哲学の感想
最高です。ワタシが初めて好きになった選手であり、今なお愛してやまない野球人、高橋慶彦の著書。ともすれば、誤解も数多く受けてきた野球人生だが、いまの語り口は優しさと野球愛にあふれている。西岡、今江ら、愛ある指導で多くの野球人を育成し、指導者としての実績もゆるぎなくなっているヨシヒコ。オリックスのコーチに就任したが、俺たちは赤いユニホームを着た指揮官の姿が見たいんだ!
読了日:4月5日 著者:高橋慶彦
ようこそ、わが家へ (小学館文庫)の感想
出張で時間があるときに、やはり池井戸作品は最高!結局、一夜目にして読了。本作は、池井戸作品には珍しく、社内の悪に加えて、日常生活におけるモンスターとの戦いが同時進行。そして、おそらく池井戸作品史上もっとも弱い主人公が、勇敢に立ち向かっていく。当然ながら、勧善懲悪パターンは定番だが、そこはやっぱり気分が高揚してしまう。
読了日:4月7日 著者:池井戸潤
悪人(上) (朝日文庫)の感想
上下巻一気読み。淡々と進むストーリー。平凡な日常と、誰にでも起こりうるとてつもない変化。映画未見だが、いつの間にか物語の世界に完全に入り込んでしまった。結末が物悲しい。
読了日:4月8日 著者:吉田修一
悪人(下) (朝日文庫)の感想
上下巻一気読み。
読了日:4月8日 著者:吉田修一
松井秀喜がダメ監督にならないための55の教え (oneテーマ21)の感想
テリーのあふれる松井愛、いや長島愛が炸裂!私は松井ファンではなく、あくまでも長島ファンなのだが、読後にはすっかり松井ファンになってしまった。この本が出た後に、由伸が先に監督になったわけだが、その後に湧いて出た不祥事の数々を思えば、松井はまだ監督にならなくて良かったとも思える。
読了日:4月9日 著者:テリー伊藤
スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八転び篇の感想
久しぶりの、スナックさいばら。本作では、女の出産、女の子育てに関するトークがあり、1歳児子育て中の身としては、実に身近な感覚で読むことができた。それにしても、投稿を読むにつれ、世の中には愛すべき人々がたくさんいるんだなと、強く感じてやまない。
読了日:4月11日 著者:西原理恵子
カープ“投手王国"再建へ (宝島社新書)の感想
またまた一気読み。2013年の著作ながら、面白く読める一冊。無名高校から、さらに無名の出雲市信用組合という、超マイナー社会人チームでサラリーマン生活を送り、テスト入団から殿堂入りするまで成功した大野の言葉は含蓄深い。思えばあの頃の巨人広島戦は熱かった。北別府、大野、川口に対し、斎藤、槇原、桑田。熱かったあの頃の記憶が蘇る。入団当初、薫陶を受けた恩師が江夏だという事実は、この本を読んで初めて知った。
読了日:4月11日 著者:大野豊
励まされたいときのスヌーピー(祥伝社新書)の感想
チマチマと読了。アメリカンジョークというか、登場人物は子供しかいないのに、大人に読ませる4コママンガの世界は奥深い。絵が、さすがにGOOD。
読了日:4月16日 著者:チャールズM.シュルツ
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)の感想
以前より気になってはいた、この作家。初めて手にした一冊めから、いきなりファンになってしまった。ユニークな母娘?を巡る物語は、周囲に登場する人物を含めて愛情に満ち溢れている。小学生時代の、あああったなあ〜という心情描写もたまらない。本編の面白さもさることながら、あとがきを読んで、肉子ちゃん同様に涙腺が崩壊した。自分にとってはどストライクの作家、作品だ。
読了日:4月25日 著者:西加奈子
争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴールの感想
素晴らしい。ドーピングによる冤罪渦に巻き込まれた我那覇の、いや彼を取り巻く男たちの戦い。正義を信じ、貫くことの尊さを、身をもって教えてくれる。戦いたくもないが、真実のために立ち上がった我那覇の勇気に涙。失った時間に対する代償は大きすぎるが、まだまだ老け込む歳じゃない。ガナゴール、これからも見せていただきたい。それにしても、川淵ら協会関係者のクソぶりには吐き気を催した。
読了日:4月28日 著者:木村元彦
困ってるひとの感想
ちょこちょこと読んでいたが、ようやく読了。原因不明の難病にかかった女子の辛い辛い物語──のはずだが、軽妙なタッチで読ませる読ませる。我々が知ることのない難病の世界をユーモアあふれる文体で伝えてくれる。自分自身も母が難病を患っているだけに、なるほど!と気づかされることも多かった。
読了日:4月28日 著者:大野更紗
木田優夫のプロ野球選手迷鑑の感想
サクッと読了。木田が、似顔絵とショートコラムで、自身とゆかりの深い選手を紹介。絵のタッチは、やくみつるさんに似ている。
読了日:4月30日 著者:木田優夫
読書メーター
電車での長時間移動を伴う出張が多かったせいか、ことのほか数はこなすことができた。
まずは高橋慶彦の『赤き哲学』は、ようやく手にしたわけだが、期待通りの内容。
『ようこそ、わが家へ』『悪人』といった、実写化された作品の原作も良かった。
そして、『漁港の肉子ちゃん』は初めて読む西加奈子作品だったが、さすが話題の作家だけあって、非常に面白かった。
そして、我那覇選手のドーピング冤罪問題を取り上げた『争うは本位ならねど』は、異色のスポーツノンフクション作品だが、実に完成度高し!
読み応えある、まさに「力作」であった。
2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3419ページ
ナイス数:138ナイス
カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生の感想
サクッと瞬時に読了。サブカル感たっぷりの登場人物たちに、なぜだかニンマリ。
読了日:4月3日 著者:渋谷直角
赤き哲学の感想
最高です。ワタシが初めて好きになった選手であり、今なお愛してやまない野球人、高橋慶彦の著書。ともすれば、誤解も数多く受けてきた野球人生だが、いまの語り口は優しさと野球愛にあふれている。西岡、今江ら、愛ある指導で多くの野球人を育成し、指導者としての実績もゆるぎなくなっているヨシヒコ。オリックスのコーチに就任したが、俺たちは赤いユニホームを着た指揮官の姿が見たいんだ!
読了日:4月5日 著者:高橋慶彦
ようこそ、わが家へ (小学館文庫)の感想
出張で時間があるときに、やはり池井戸作品は最高!結局、一夜目にして読了。本作は、池井戸作品には珍しく、社内の悪に加えて、日常生活におけるモンスターとの戦いが同時進行。そして、おそらく池井戸作品史上もっとも弱い主人公が、勇敢に立ち向かっていく。当然ながら、勧善懲悪パターンは定番だが、そこはやっぱり気分が高揚してしまう。
読了日:4月7日 著者:池井戸潤
悪人(上) (朝日文庫)の感想
上下巻一気読み。淡々と進むストーリー。平凡な日常と、誰にでも起こりうるとてつもない変化。映画未見だが、いつの間にか物語の世界に完全に入り込んでしまった。結末が物悲しい。
読了日:4月8日 著者:吉田修一
悪人(下) (朝日文庫)の感想
上下巻一気読み。
読了日:4月8日 著者:吉田修一
松井秀喜がダメ監督にならないための55の教え (oneテーマ21)の感想
テリーのあふれる松井愛、いや長島愛が炸裂!私は松井ファンではなく、あくまでも長島ファンなのだが、読後にはすっかり松井ファンになってしまった。この本が出た後に、由伸が先に監督になったわけだが、その後に湧いて出た不祥事の数々を思えば、松井はまだ監督にならなくて良かったとも思える。
読了日:4月9日 著者:テリー伊藤
スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八転び篇の感想
久しぶりの、スナックさいばら。本作では、女の出産、女の子育てに関するトークがあり、1歳児子育て中の身としては、実に身近な感覚で読むことができた。それにしても、投稿を読むにつれ、世の中には愛すべき人々がたくさんいるんだなと、強く感じてやまない。
読了日:4月11日 著者:西原理恵子
カープ“投手王国"再建へ (宝島社新書)の感想
またまた一気読み。2013年の著作ながら、面白く読める一冊。無名高校から、さらに無名の出雲市信用組合という、超マイナー社会人チームでサラリーマン生活を送り、テスト入団から殿堂入りするまで成功した大野の言葉は含蓄深い。思えばあの頃の巨人広島戦は熱かった。北別府、大野、川口に対し、斎藤、槇原、桑田。熱かったあの頃の記憶が蘇る。入団当初、薫陶を受けた恩師が江夏だという事実は、この本を読んで初めて知った。
読了日:4月11日 著者:大野豊
励まされたいときのスヌーピー(祥伝社新書)の感想
チマチマと読了。アメリカンジョークというか、登場人物は子供しかいないのに、大人に読ませる4コママンガの世界は奥深い。絵が、さすがにGOOD。
読了日:4月16日 著者:チャールズM.シュルツ
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)の感想
以前より気になってはいた、この作家。初めて手にした一冊めから、いきなりファンになってしまった。ユニークな母娘?を巡る物語は、周囲に登場する人物を含めて愛情に満ち溢れている。小学生時代の、あああったなあ〜という心情描写もたまらない。本編の面白さもさることながら、あとがきを読んで、肉子ちゃん同様に涙腺が崩壊した。自分にとってはどストライクの作家、作品だ。
読了日:4月25日 著者:西加奈子
争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴールの感想
素晴らしい。ドーピングによる冤罪渦に巻き込まれた我那覇の、いや彼を取り巻く男たちの戦い。正義を信じ、貫くことの尊さを、身をもって教えてくれる。戦いたくもないが、真実のために立ち上がった我那覇の勇気に涙。失った時間に対する代償は大きすぎるが、まだまだ老け込む歳じゃない。ガナゴール、これからも見せていただきたい。それにしても、川淵ら協会関係者のクソぶりには吐き気を催した。
読了日:4月28日 著者:木村元彦
困ってるひとの感想
ちょこちょこと読んでいたが、ようやく読了。原因不明の難病にかかった女子の辛い辛い物語──のはずだが、軽妙なタッチで読ませる読ませる。我々が知ることのない難病の世界をユーモアあふれる文体で伝えてくれる。自分自身も母が難病を患っているだけに、なるほど!と気づかされることも多かった。
読了日:4月28日 著者:大野更紗
木田優夫のプロ野球選手迷鑑の感想
サクッと読了。木田が、似顔絵とショートコラムで、自身とゆかりの深い選手を紹介。絵のタッチは、やくみつるさんに似ている。
読了日:4月30日 著者:木田優夫
読書メーター
by anken99
| 2016-05-02 14:45
| 読書
|
Comments(2)