2017年1月に読んだ本は15冊。
正月休みもじっくり読み込み、で、月末はプロレス関連本が立て続けに出たりして、読書の楽しみをあらためて感じる月となった。
そのプロレス本『1984年のUWF』は久々の柳澤健氏の著作とあって、これ以上になく満喫。
『プロレス取調室』の第二弾も、たまらなく楽しめた。
その他『ウィーアーザワールドの呪い』『コシノ洋装店ものがたり』『はかせのはなし』など、全体的に当たり本が多かったと思う。
2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3424ページ
ナイス数:79ナイス
昭和が終わる頃、僕たちはライターになったの感想
正月、酒を飲みながらグダグダと読み進めたが、これがまた、実に味わい深い青春譚なのである!世代的には一世代よりチョイ上のお二方。ダラダラと過ごす20〜30代の日々に共感できるのは、ワタシが編集の仕事をしているからという理由にはとどまらないだろう。金はなくても夢はある⁈全編を通してギトギトした感じや、仲間たちが反目するシーンがないのは、お二方の性格もあるように思う。いうまでもなく、この本に描かれた自体のあと、彼らは大成功するわけで。オッさん世代に入ったワタシだが、本書はたまに手に取りたいように思える一冊だ。
読了日:1月2日 著者:北尾トロ,下関マグロ
安心毛布の感想
『きみは赤ちゃん』でハマったものの、どうも他の作品が合わず、ならばとエッセイを読む。が、合うのと合わないのとが両極端。こじらせ系と言うべきか。。。思うに、女性に共感を得られるタイプの作家なんだろう。正月なんで一気読み。タイトルには、かなり思い入れがあるようだが、私にとっての安心毛布にはならず残念。
読了日:1月2日 著者:川上未映子
ボロを着た王子様の感想
正月なんで、またまた一気読み。太郎次郎で一世を風靡した著者が、そんな出自を抱えていたとは。。。今なおタブー視され、なかなか実態の掴めない問題を、著書の人生というフィルターを通して知ることができた。東京にいるとなかなか実感しないけれども、地方じゃ根強く残っているんだろうな。本作を世に出した著書の勇気には、大いに拍手を送りたい。良書。
読了日:1月4日 著者:村崎太郎
人間大鵬幸喜のいい話の感想
正月だから、またまた一気読み。大鵬の一番近くにいた弟子、友鵬による親方回想記。現役時代の強さばかりが語られる大鵬だが、親方としての人間力の素晴らしさに感動する。厳しさと優しさを兼ね備えた大鵬は、大横綱であり、そして大親方だったのだろう。それは露鵬に対する知られざるエピソードでもよく分かる。相撲本としても読みやすくてオススメだ。
読了日:1月4日 著者:友鵬勝尊
自由が丘の贈り物 私のお店、私の街の感想
尾山台に移り住んで5年。すっかり行きつけになった自由が丘は、今まで考えていたのとは全く異なる、実に居心地がいい街だった。そんな自由が丘の魅力と自由が丘愛が詰まった一冊。たいへん面白い。知っている店もあれば、知らない店があり、で、載ってない行きつけがあったりすると、ちょっと嬉しかったり。自由が丘の奥深さが知れる一冊だ。内田樹氏、吉本ばなな氏、大木凡人氏、浦沢直樹氏という、自由が丘に縁深い著名人による寄稿も秀逸。とっておきの本になりました。
読了日:1月10日 著者:ミシマ社編
なぜ皮膚はかゆくなるのか (PHP新書)の感想
痛みとは異なるかゆみは、考えてみれば不思議な感覚だ。本書では、かゆみのメカニズムを丁寧に解説していくことで、ではどうすればいいのかを導き出してくれる。自分の場合は、やっぱりハウスダストや花粉など、原因を根絶することが第一だろうと思われる。
読了日:1月14日 著者:菊池新
ダーリンは外国人 with BABYの感想
年末から続けざまに読んでいるこのシリーズ。本作では、なんと二人に子供が誕生!過去のシリーズ同様に、外国人だからというのではなく、人間として個性的な夫トニーが光る。自分自身も2歳児を抱えているだけに、あるあるが満載で、楽しく読むことができた。
読了日:1月15日 著者:小栗左多里,トニー・ラズロ
ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える (講談社現代新書)の感想
最近、amazonのFIREスティックを導入したばかりだったため、非常に興味深く読ませてもらった。テレビ番組を好きな時間に見られる時代は来ているし、遡ることすら可能だ。パソコン、インターネット、いやスマホが生活の中心に来てしまった若者たちの世代、かつて、レコードやMDがなくなったように、時代は一気に変化する。本書は、そういった事情を分かりやすく整理して解説してくれる。
読了日:1月17日 著者:西田宗千佳
ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い (NHK出版新書 467)の感想
著者はワタシと同年代だけに、その思い入れもよく分かるし、内容がワタシにとってドンズバ。本書の主題は、ウィ・アー・ザ・ワールドがその後のアメリカン・ポップスの行方を変えたというようなことなのかもしれないのだが、伝説の一夜として知られるウィ・アー・ザ・ワールド録音当日、あるいは奇跡の集結に至るまでのあれこれに、ページのあれこれが割かれている。あの夜を追ったドキュメンタリー番組は、今はyoutubeでも見られるが、超スーパースターが集まったあの夜の興奮が、ページをめくるこちらにも伝わってくる良書だった。
読了日:1月18日 著者:西寺郷太
気仙沼に消えた姉を追っての感想
ときどき震災関連の書籍は読むようにしている。なぜなら、東京にいると、あの忌まわしき震災ですら風化されてしまうからである。本書は、大人になって上京した著者が、震災で姉が行方不明となり、故郷の気仙沼を何度も訪ね、あらためて取材していくことで書いた一冊。思えばあのころ、確かに生島さんは見てられないほど大変そうだったなあ。故郷を巡り、311を共感することで、居場所を見つけようとした人たちの物語。重苦しい中に希望がある。
読了日:1月20日 著者:生島淳
全力で生きる技術の感想
棚橋のポジティブさ加減ときたらスゴイ!そんなことをあらためて感じてしまう本作には、プロレスファンならずとも、胸に響くメッセージが満載。今の趨勢からはにわかに信じられないが、ほんの数年前まで、新日本プロレスは転落の一途をたどっていた。それを救ったのは、やはり棚橋という男なのだろう。意外なまでの良書だ。
読了日:1月24日 著者:棚橋弘至
コシノ洋装店ものがたり (講談社+α文庫)の感想
世界的なファッションデザイナー、ヒロコ、ジュンコ、ミチコのコシノ三姉妹の母親の半世紀。戦前生まれ、女性に対する価値観も現在とは全く異なる時代を、たくましく生きてきた様は、実に躍動感に溢れている。波乱万丈という言葉が当てはまるかもしれないが、彼女と家族や周囲にいる人たちの優しさと強さが心地いい。なかなかそのまま取り入れることは難しいかもしれないが、子育ての参考にもなった。生き方自体がポジティブであり、読後には、明日からまた頑張ろう!という気にさせてくれるはずだ。
読了日:1月26日 著者:小篠綾子
はかせのはなしの感想
水道橋博士が東京都の広報誌に綴ったコラムをまとめたもの。当初こそ硬さが目立つものの、後半、すなわち慣れてきたら博士節が炸裂。といっても、いまや家庭人な博士なのだが。。。あとがきを読んで涙腺崩壊!ムスメを持つ父としては、実に味わい深くジワリとくるメッセージであった。
読了日:1月27日 著者:水道橋博士
痛快無比! ! プロレス取調室 ~ゴールデンタイム・スーパースター編~の感想
たまらない!昭和のプロレス者にとっては夢のような一冊、早くも第2弾が登場。今回の人選も、キラーカーンにマサ斎藤、ドン荒川、小林邦昭ら、プロレスを知り尽くした面々が並ぶ。武藤あたりは意外といえば意外だけど、遠征時や入門時の話はなかなかに興味深い。そして本作では女子プロにも触手が。長与千種、ブル中野、そして阿部四郎。。。全女で一時代を築いた面々の言葉は、味わい深いものばかりだ。やはり、飲み屋で玉ちゃんたちがインタビューするというスタイルが、心を開かせているんだろうな。次作が今から待ち遠しい!
読了日:1月29日 著者:玉袋筋太郎,プロレス伝説継承委員会
1984年のUWFの感想
発刊、即購入。そして一気読み。number連載時から楽しみにしていた記事が、即座に単行本化されるとは!プロレス者、総合格闘技登場以前からプロレスを愛する者にはたまらない、あたかも青春のアルバムのようでもある。中井選手をうまく絡めるあたりは、さすが柳澤先生の力量。猪木、クラッシュギャルズ、馬場、UWFときて、次はいったいどんな物語を俺たちに送ってくれるのか、心から楽しみでならない。
読了日:1月31日 著者:柳澤健
読書メーター
正月休みもじっくり読み込み、で、月末はプロレス関連本が立て続けに出たりして、読書の楽しみをあらためて感じる月となった。
そのプロレス本『1984年のUWF』は久々の柳澤健氏の著作とあって、これ以上になく満喫。
『プロレス取調室』の第二弾も、たまらなく楽しめた。
その他『ウィーアーザワールドの呪い』『コシノ洋装店ものがたり』『はかせのはなし』など、全体的に当たり本が多かったと思う。
2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3424ページ
ナイス数:79ナイス
昭和が終わる頃、僕たちはライターになったの感想
正月、酒を飲みながらグダグダと読み進めたが、これがまた、実に味わい深い青春譚なのである!世代的には一世代よりチョイ上のお二方。ダラダラと過ごす20〜30代の日々に共感できるのは、ワタシが編集の仕事をしているからという理由にはとどまらないだろう。金はなくても夢はある⁈全編を通してギトギトした感じや、仲間たちが反目するシーンがないのは、お二方の性格もあるように思う。いうまでもなく、この本に描かれた自体のあと、彼らは大成功するわけで。オッさん世代に入ったワタシだが、本書はたまに手に取りたいように思える一冊だ。
読了日:1月2日 著者:北尾トロ,下関マグロ
安心毛布の感想
『きみは赤ちゃん』でハマったものの、どうも他の作品が合わず、ならばとエッセイを読む。が、合うのと合わないのとが両極端。こじらせ系と言うべきか。。。思うに、女性に共感を得られるタイプの作家なんだろう。正月なんで一気読み。タイトルには、かなり思い入れがあるようだが、私にとっての安心毛布にはならず残念。
読了日:1月2日 著者:川上未映子
ボロを着た王子様の感想
正月なんで、またまた一気読み。太郎次郎で一世を風靡した著者が、そんな出自を抱えていたとは。。。今なおタブー視され、なかなか実態の掴めない問題を、著書の人生というフィルターを通して知ることができた。東京にいるとなかなか実感しないけれども、地方じゃ根強く残っているんだろうな。本作を世に出した著書の勇気には、大いに拍手を送りたい。良書。
読了日:1月4日 著者:村崎太郎
人間大鵬幸喜のいい話の感想
正月だから、またまた一気読み。大鵬の一番近くにいた弟子、友鵬による親方回想記。現役時代の強さばかりが語られる大鵬だが、親方としての人間力の素晴らしさに感動する。厳しさと優しさを兼ね備えた大鵬は、大横綱であり、そして大親方だったのだろう。それは露鵬に対する知られざるエピソードでもよく分かる。相撲本としても読みやすくてオススメだ。
読了日:1月4日 著者:友鵬勝尊
自由が丘の贈り物 私のお店、私の街の感想
尾山台に移り住んで5年。すっかり行きつけになった自由が丘は、今まで考えていたのとは全く異なる、実に居心地がいい街だった。そんな自由が丘の魅力と自由が丘愛が詰まった一冊。たいへん面白い。知っている店もあれば、知らない店があり、で、載ってない行きつけがあったりすると、ちょっと嬉しかったり。自由が丘の奥深さが知れる一冊だ。内田樹氏、吉本ばなな氏、大木凡人氏、浦沢直樹氏という、自由が丘に縁深い著名人による寄稿も秀逸。とっておきの本になりました。
読了日:1月10日 著者:ミシマ社編
なぜ皮膚はかゆくなるのか (PHP新書)の感想
痛みとは異なるかゆみは、考えてみれば不思議な感覚だ。本書では、かゆみのメカニズムを丁寧に解説していくことで、ではどうすればいいのかを導き出してくれる。自分の場合は、やっぱりハウスダストや花粉など、原因を根絶することが第一だろうと思われる。
読了日:1月14日 著者:菊池新
ダーリンは外国人 with BABYの感想
年末から続けざまに読んでいるこのシリーズ。本作では、なんと二人に子供が誕生!過去のシリーズ同様に、外国人だからというのではなく、人間として個性的な夫トニーが光る。自分自身も2歳児を抱えているだけに、あるあるが満載で、楽しく読むことができた。
読了日:1月15日 著者:小栗左多里,トニー・ラズロ
ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える (講談社現代新書)の感想
最近、amazonのFIREスティックを導入したばかりだったため、非常に興味深く読ませてもらった。テレビ番組を好きな時間に見られる時代は来ているし、遡ることすら可能だ。パソコン、インターネット、いやスマホが生活の中心に来てしまった若者たちの世代、かつて、レコードやMDがなくなったように、時代は一気に変化する。本書は、そういった事情を分かりやすく整理して解説してくれる。
読了日:1月17日 著者:西田宗千佳
ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い (NHK出版新書 467)の感想
著者はワタシと同年代だけに、その思い入れもよく分かるし、内容がワタシにとってドンズバ。本書の主題は、ウィ・アー・ザ・ワールドがその後のアメリカン・ポップスの行方を変えたというようなことなのかもしれないのだが、伝説の一夜として知られるウィ・アー・ザ・ワールド録音当日、あるいは奇跡の集結に至るまでのあれこれに、ページのあれこれが割かれている。あの夜を追ったドキュメンタリー番組は、今はyoutubeでも見られるが、超スーパースターが集まったあの夜の興奮が、ページをめくるこちらにも伝わってくる良書だった。
読了日:1月18日 著者:西寺郷太
気仙沼に消えた姉を追っての感想
ときどき震災関連の書籍は読むようにしている。なぜなら、東京にいると、あの忌まわしき震災ですら風化されてしまうからである。本書は、大人になって上京した著者が、震災で姉が行方不明となり、故郷の気仙沼を何度も訪ね、あらためて取材していくことで書いた一冊。思えばあのころ、確かに生島さんは見てられないほど大変そうだったなあ。故郷を巡り、311を共感することで、居場所を見つけようとした人たちの物語。重苦しい中に希望がある。
読了日:1月20日 著者:生島淳
全力で生きる技術の感想
棚橋のポジティブさ加減ときたらスゴイ!そんなことをあらためて感じてしまう本作には、プロレスファンならずとも、胸に響くメッセージが満載。今の趨勢からはにわかに信じられないが、ほんの数年前まで、新日本プロレスは転落の一途をたどっていた。それを救ったのは、やはり棚橋という男なのだろう。意外なまでの良書だ。
読了日:1月24日 著者:棚橋弘至
コシノ洋装店ものがたり (講談社+α文庫)の感想
世界的なファッションデザイナー、ヒロコ、ジュンコ、ミチコのコシノ三姉妹の母親の半世紀。戦前生まれ、女性に対する価値観も現在とは全く異なる時代を、たくましく生きてきた様は、実に躍動感に溢れている。波乱万丈という言葉が当てはまるかもしれないが、彼女と家族や周囲にいる人たちの優しさと強さが心地いい。なかなかそのまま取り入れることは難しいかもしれないが、子育ての参考にもなった。生き方自体がポジティブであり、読後には、明日からまた頑張ろう!という気にさせてくれるはずだ。
読了日:1月26日 著者:小篠綾子
はかせのはなしの感想
水道橋博士が東京都の広報誌に綴ったコラムをまとめたもの。当初こそ硬さが目立つものの、後半、すなわち慣れてきたら博士節が炸裂。といっても、いまや家庭人な博士なのだが。。。あとがきを読んで涙腺崩壊!ムスメを持つ父としては、実に味わい深くジワリとくるメッセージであった。
読了日:1月27日 著者:水道橋博士
痛快無比! ! プロレス取調室 ~ゴールデンタイム・スーパースター編~の感想
たまらない!昭和のプロレス者にとっては夢のような一冊、早くも第2弾が登場。今回の人選も、キラーカーンにマサ斎藤、ドン荒川、小林邦昭ら、プロレスを知り尽くした面々が並ぶ。武藤あたりは意外といえば意外だけど、遠征時や入門時の話はなかなかに興味深い。そして本作では女子プロにも触手が。長与千種、ブル中野、そして阿部四郎。。。全女で一時代を築いた面々の言葉は、味わい深いものばかりだ。やはり、飲み屋で玉ちゃんたちがインタビューするというスタイルが、心を開かせているんだろうな。次作が今から待ち遠しい!
読了日:1月29日 著者:玉袋筋太郎,プロレス伝説継承委員会
1984年のUWFの感想
発刊、即購入。そして一気読み。number連載時から楽しみにしていた記事が、即座に単行本化されるとは!プロレス者、総合格闘技登場以前からプロレスを愛する者にはたまらない、あたかも青春のアルバムのようでもある。中井選手をうまく絡めるあたりは、さすが柳澤先生の力量。猪木、クラッシュギャルズ、馬場、UWFときて、次はいったいどんな物語を俺たちに送ってくれるのか、心から楽しみでならない。
読了日:1月31日 著者:柳澤健
読書メーター
by anken99
| 2017-02-01 14:53
| 読書
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