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俺たちの時代。夢見ていたからこそ感嘆する数々の真実

クマと闘ったヒト (MF文庫ダ・ヴィンチ)

中島らも、ミスター・ヒト / メディアファクトリー

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クマと闘ったヒト──そのなんとも物騒なタイトルに、フツーはひるんでしまうかもしれない。

本書はミスターヒトこと安達勝治と、中島らもがダヴィンチ誌上で連載していた対談を単行本化したものである。
単行本の発行当時である2000年は、まだまだプロレスが隆盛を誇っていた時代。
しかしながら、本対談では、ダヴィンチという一般誌の連載ゆえ、タブー連発のプロレス論が展開されている。
らもさん、そしてヒト氏も死去したことにより、2010年に奇跡の文庫本化を果たした。
巻末には吉田豪氏のインタビューも追加収載されたりと、大変内容の濃い1冊となっている。

ヒトは日本のどの団体にも属せず、カルガリーを拠点に活躍したレスラー。
若き日の馳浩や破壊王橋本、獣神にマシーン軍団と、多くのレスラーが、ヒトにお世話になった。

馬場猪木論をはじめ、そこで語られる真実のプロレス像は、われわれの世代の男子であれば、誰しも胸打たれるはずだ。
引退後は日本に帰国し、大阪玉造でお好み焼き屋をやっていたというヒト。
偶然にもらもさんとの遭遇を果たし、そこから本書が生まれていった。
できることなら、もっと早くヒトさんの店の存在を知り、ぜひとも一度は店に行ってみたかったと感じてやまない。

とにかくプロレスの裏話が満載。
初版から10年を超える月日が経過し、プロレスを取り巻く環境も変わっているにもかかわらず、そんなことを忘れてしまうかのごとくに一気に引き込まれてしまう名作だ。
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by anken99 | 2011-02-28 00:08 | 読書 | Comments(0)
希代の名投手の独白。ハートで投げるピッチングが蘇る

左腕の誇り―江夏豊自伝 (新潮文庫)

江夏 豊 / 新潮社

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プロ野球ファンとして、あの「江夏の21球」を、幼いながらもリアルタイムで見られたことは、至上の喜びである。
それくらいに、日本シリーズ最終戦、9回裏無死満塁から見せた江夏の投球は、野球というスポーツの面白さのすべてが凝縮されていたように思う。

本書は、江夏自身と取材者の文章が繰り返される形式で、江夏のここまでの人生がつづられている。
現代のプロ野球にはまず見られない、破天荒な生き方は大きく心ひかれる。
「野球人生で投げろといわれて断ったことは一度もない」と語るように、連投は当たり前、先発から救援まですべてをこなすタフガイであった。

優勝請負人として、数々の球団を渡り歩いた際の裏話も多数収載。
トラブルメイカーとして知られた江夏ではあるが、歯に衣着せぬ発言が心地よいのと同時に、その人間的な優しさが実によく伝わってくる。
覚せい剤事件でグラウンドからの距離は少し遠のいてしまったが、今なお監督姿を一度は見てみたいと強く感じるほど、その野球眼は卓越している。
野武士のような野球選手が減った今だからこそ、そんな姿を見てみたいものなのだが。

スポーツノンフィクションの金字塔とも言われる、山際淳司氏の『江夏の21球』。
本書もまた、スポーツ選手の自伝としては、間違いなく一級かと思える作品である。
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by anken99 | 2011-02-26 13:09 | 読書 | Comments(0)
飲酒紀行・61杯目「ニッカ樽出し51度」
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昨晩は、突然のオファーの下、急きょ飲みに出かけたわけだが、やはりこの歳になるとTPOがわかってきたとでも言おうか、ほどよく飲んでイイ気分のまま帰宅。
風呂に入ってから、まだ早い時間だったということもあって、コイツを開けることにした。

親戚のT氏にもらい、ここ一番のためにとっておいた一品。
ニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所で手に入るという、その名も「樽出し51度」なるウイスキーだ。

読みたい本があり、じっくり静かに余韻を楽しもうと思って手に取ったわけだが、これがやはり期待通りの一品であった。
ふだんウイスキーといえば、角瓶、それもハイボールにしたりするくらいなので、やっぱり家飲みでは新鮮。
静かに本など読みたいときには、これは実によいのだなあ。
ウイスキーの魅力というか、なんというか、すっかり気持ちのアンテナがそっち方面にむいてしまったのであった。

ちなみに翌朝の二日酔いなど皆無。
やはり、良い酒は体にとっても良いのである。
ありがとう。
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by anken99 | 2011-02-24 20:21 | | Comments(0)
先の読めない緊張感。ストーリーの中に引き込まれること必至

民宿雪国

樋口毅宏 / 祥伝社

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『さらば雑司が谷』の筆者による最新作。
今回のテーマは、昭和を生きたある国民的な画家の数奇な人生をモチーフとしている。
タイトルにもある民宿雪国を拠点に、さまざまな人間模様が描かれていく。

ページを開くなり、あっという間に物語の中へ。
結末どころか、ページをめくるたびに、次々と驚くべき展開が待ち受けている。

昭和という時代の特殊性をベースにしながら、性同一性障害や宗教問題、朝鮮問題など、事実に基づいたであろう細密な描写がとにかく光る。

本書は、あるルポライターの取材記という形をとっているが、この手法がまた新しい。
バイオレンスかつエログロな描写も決して少なくないが、それでいて不快な気分にさせられることもない。
そして、最終的には「こうきたか!」と思わずうならされてしまう結末が。

著者が『さらば雑司が谷』で見せた類まれなる技量は、新たな側面を見せつけてくれた。
本作品も、間違いなく極上のエンターテインメントであり、読者の想像力を掻き立てる作品だということは事実である。
その一方で、人間の人生とは何か?
生きること、そして死ぬことの意味とは何か?を深く考えさせられる作品だ。

次回作は今週末に上梓されるとのこと。
今から期待してやまない。
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by anken99 | 2011-02-23 11:59 | 読書 | Comments(0)
A氏の買い物カゴ・3品目「楽して痩せる」
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ついに手を出してしまった、エクササイズ系ウェア。
先週末、ユニクロで限定価格になっていたので、Tシャツとパンツを購入した。

簡単に言うと、姿勢を正しくする補正下着的なもので、歩くだけでも、通常より数十パーセント高いカロリー消費効果があるらしい。

これが実にハマった。
Tシャツは、背面方向に肩をひっぱられる格好になるため、自然と姿勢がよくなってしまう。
猫背気味のワタシとしては、なかなか気分がよいアイテムだ。
それでいて、着用中にきついというか、ストレスはまったく感じない。
もう1セットとりあえず購入しようと思わせるほど、久々のヒットアイテムの予感。

なお、痩せ効果については、いまだはっきりしたことはワカリマセン。
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by anken99 | 2011-02-19 14:53 | 買い物 | Comments(4)
騎士道精神という高み

騎士の十戒 ――騎士道精神とは何か (角川oneテーマ21)

太田 雄貴 / 角川グループパブリッシング

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北京五輪で銀メダルを獲得し「ニート騎士」として話題になった著者が、ここまでの取り組みを振り返る。
興味をそそられたのは、父のとの関係。
イチローにしろ、石川遼にしろ、父親からの英才教育というのが果たす役割というのは、多分に大きい。
フェンシングというきわめてマイナーな競技だからこそ、太田選手の場合も、競技者であった父から手ほどきを受けて育った。

が、その二人三脚の形というのが、実に面白い。
4270日におよぶ連続練習記録もその一つ。
勉強するくらいなら、楽しいことを一つでも覚えたほうがよいという教育論も独特のものだ。

一方で、大変興味を持たされたのが、フェンシングという競技。
中世のヨーロッパの騎士道にルーツを見るこの競技は、精神的な部分での伝統も色濃く受け継がれている。
日本の武士道とは、根本的に違う部分があるものの、精神という面で考えたら共通項も多々あることを感じた。

いずれにしても、一度、フェンシングの公式戦を生で観戦してみたいという気持ちにさせられたことは、まごうことなき事実である。
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by anken99 | 2011-02-17 13:27 | Comments(0)
男なら一度はやってみたい

男の隠れ家を持ってみた (新潮文庫)

北尾 トロ / 新潮社

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体験型ルポライターとして知られる著者が、47歳にして「男の隠れ家」を持ってみたいと決意。
仕事でも日常でも、ペンネームである「北尾」と、実の本人そのものの境界線が分からなくなっていたために、誰も知り合いのいない町に「隠れ家」をつくることにする。

これがまた、風呂なしトイレ共同の家賃42000円のぼろアパート。
ここから40男の「自分探しの旅」が始まったわけだが・・・。

自分のことを考えてみても、とくに結婚してしまったりすれば、意外と一人きりになれる時間は少ない。
そのよしあしはともかくとして、隠れ家的な場所、自分の場合はガレージ的な場所があったら、相当楽しいだろうとは思う。

それにしても、突然「アパートを借りる」と言った旦那をあっけらかんと許してしまう、著者の妻のおおらかさは印象に残った。
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by anken99 | 2011-02-16 21:02 | 読書 | Comments(0)
A氏の買い物カゴ・2品目「RED WING」
a0029769_23465542.jpgスニーカー一辺倒の人生とはいえ、最近はブーツの良さをあらためて感じている。
で、一目惚れに近い形でゲットしたのがコレ。
ワークブーツがあまりにも有名なRED WINGでは、珍しいモカシンタイプのブーツだ。

当然のことながら、MADE IN USA。
細かいことだが、こういうところが大事である。

そして、さすがRED WINGとうなされたのが、レザーのしなやかさ。
シューレースですら柔らかいのが、名門の名門たるゆえんだろう。

ソールは薄いタイプのビブラム。
ゴツくないのが、逆にいいかもしれない。

アラフォーを実感する最近だが、コイツとはこれから長い間付き合っていけそうだ。
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by anken99 | 2011-02-12 23:58 | 買い物 | Comments(4)
A氏の買い物カゴ・1品目「デカすぎだろっ!?」
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ヴィレヴァンのONLINE SHOPで見つけ、思わずクリックしてしまった一品が到着。
やはりデカイ。
これだけ大きければ、手がかじかんでしまうこの季節、手袋をはめたままでもスムースに出し入れが自由だろう。
また、素材がスエット地というあたりは、いかにもgym masterらしい。

バックパックは何個あっても便利で、ついつい触手が伸びてしまう。
とりあえず、当分はヘビロテ決定だな。
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by anken99 | 2011-02-12 01:44 | 買い物 | Comments(0)
立つ鳥跡を濁さず

男の引き際 (新潮新書)

黒井 克行 / 新潮社

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人間は誰しも生きるために仕事をしなければならず、また、いつか必ずそこから必ず退く日が来る。
「立つ鳥跡を濁さず」ではないが、引き際こそ肝心だとあらためて感じさせられた。

本書では、スポーツ選手や著名人など、その引き際に焦点を当てている。
なかでも、江夏、大相撲の寺尾、黒い霧事件の池永、本田宗一郎らの章は、実に興味深く読めた。

昨今の政治家によくみられるように、最後に悪い印象を残してやめていく人は少なくない。
「晩節を汚す」・・・それはあまりにも悲しい。

それとはまた別に考えなければならないことがある。
スポーツ選手のように、ボロボロになるまで現役にこだわるのがいいのか、それともベストな状態でない以上やめてしまうのがいいのか(江川がそうだった)?

こればかりは、答えのない問いでもあり、それが人生そのものであるともいえそうだ。
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by anken99 | 2011-02-10 21:24 | 読書 | Comments(2)
  

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