2014年11月に読んだ本は18冊。
3日で2冊というペースだから、けっこう読んだという実感がある。
忙しかった割に読めたのは、それだけ移動が多かったのか?
やはりなんといってもよかったのは、大宮エリーさんの新刊2冊。
とくに『なんとか生きてますッ』は、『生きるコント』シリーズファンにはたまらない内容。
抱腹絶倒、元気になれること間違いなし。
で、もう1冊のほう『思いを伝えること』のほうはといえば、笑いは一切なし。
なんといおうか、愛に包まれている世界観で、やさしい気持ちになれます。
これはこれでよかった。
2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4397ページ
ナイス数:114ナイス
犯罪芸能タブーとスキャンダルDX御用必至!タレントたちのエグい日常 (コアコミックス 361)の感想
くだらないとわかっていながらも、ついつい時々買ってしまう、この手の芸能ゴシップコンビニ本。それにしても、この表紙は完全にダマし。1ページたりとも、能年は出てこなかった。。。
読了日:11月1日 著者:アンソロジー
馬見る力の感想
かつてG1レースに勝ち、三浦騎手の師匠として名を馳せながら、反社会的勢力との交際が疑われ、調教師免許を剥奪された男の激白。事件の真相はさだかではないが、現在は交通整理スタッフをやっているという厳しい実情には驚いた。しかしながら、恨み節満載というよりは、どこか潔さを感じさせる内容で、わずかながら好感を持ったのも事実である。弟子の三浦騎手の奮起、再浮上に期待するしかない。
読了日:11月1日 著者:河野通文
あなたが生まれてからの感想
『子育て、バタバタやん』を読み、すっかり好感度がアップしてしまったクワバタオハラのくわばたさん。で、最新刊も購入。母親目線での子育て、特に乳幼児期の素直な心境が綴られており、父親にとっても参考になるかもしれない。ワタシの子供も本日で80日目。両親が互いに思いやりの心を持って過ごせば、それが生まれたばかりの子供にとってもシアワセなのだと思えた。
読了日:11月5日 著者:くわばたりえ
「カミさんポックリ教」宣言 (小学館101新書 57)の感想
週間ポスト連載の「ビートたけしの21世紀毒談」の抜粋版。少し前の作品だけに、内容の鮮度が新しくないことこそ否めないが、たけし節が本作でも満開。だからスイスイとつい読み進めてしまうこと必至だ。まるで本人のトークを聞いているかのような心地よさ。やはり殿は天才なのである。
読了日:11月6日 著者:ビートたけし
モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)の感想
若い2人のロードストーリーかと思いきや、著者はなんと、あの革命の士チェ•ゲバラではないか。。。!本書は、若き日のゲバラが、オンボロバイクで旅したときの記録だ。そこに出てくるのは、いい加減で、陽気で、少しナイーブな若者。革命家としてのゲバラにはとっつきにくさを感じるが、それ以前のゲバラには、親しみすら覚えた。行く先々での出来事も、どこかのどかでほっこりする。ただ唯一残念なのは、原文に忠実に訳しているのか、読むのに疲れるほど読みにくい。映画を見たら、もっと楽しめるのかもしれないだろう。
読了日:11月6日 著者:エルネスト・チェゲバラ
思いを伝えるということ (文春文庫)の感想
『生きるコント』以来、エリーさんのファンになってしまったが、『思いを伝えるということ』が待望の文庫化!発売初日の朝、本屋で買ってしまった。こんなことって、何年、いや何十年ぶりだろう。さて、内容のほうだが、詩があって、同じテーマの短編という構成で、なんとも読みやすい。そして何より、心温かな気持ちになるのはなぜだろう。途中、焼き鳥屋のカウンターでも読んでいたのだが、不覚にも涙がこぼれそうになる場面があった。ドア、焚き火の話あたりが特にイイ。これからも時々手にしたら、周囲に優しくなれる本だと思った。最高です。
読了日:11月10日 著者:大宮エリー
新版「週刊ポスト」は大相撲八百長をこう報じてきた 角界の闇に斬り込んだ30年間の取材記録 (小学館101新書)の感想
大相撲に限らず、野球にしてもストーブリーグ好き。スキャンダル大好きなワタシなのである。本書は、四季の花にはじまり、板井さん、高見旺にいたるまで、あらゆる時代の八百長が、仕掛け人である中盆によって語られる。国技だからこその批判が世間には多いが、個人的には、相撲はショーだと思っているからどうでもいい。逆に、強いからこそ、八百長においては価値が出るという話、だからこそ板井も千代の富士も強かったわけで、その取り組みをリアルで見てみたいと強く感じた。
読了日:11月11日 著者:
「黄金のバンタム」を破った男 (PHP文芸文庫)の感想
あの『永遠の0』の百田尚樹さんの作品なのだ。知人に何度も勧められながらも、その分厚さになかなか『永遠の0』には触手が伸びなかった私には、初めての百田作品。しかもノンフィクションだ。ドラマを先に見てしまっただけに、満を持して読書に臨む。すごい。ファイティング原田そのものをターゲットにしつつ、成長する日本の時代感、そして日本のボクシング史の一部分を語るかのような丁寧な描写は、今のボクシング、そして今の日本が失ってしまったかのような息遣いを感じさせてくれた。ノンフィクション作家としての実力も相当高いことを実感。
読了日:11月11日 著者:百田尚樹
読売巨人軍黄金時代再び (宝島社新書)の感想
なんの気なしに購入したが、この本『阪神タイガース暗黒時代再び』を受けての対となる本だという。昨年上梓された本だが、このタイミングでも十分読み応えがあった。テーマがテーマだけに、王・長島に対する恨み節たっぷりかと思いきや、現在の巨人をフラットな視点で見ている。何よりも、褒めた記憶のない阿部に対して、賞賛ともいっていい言葉で何ページも埋められていたことには驚いた。次期監督として名前の挙がる松井に対する意見も、ノムさんならではのもので、納得させられる点多数。他作に比べて嫌味が全体的に少なく、すっきりとした気分。
読了日:11月12日 著者:野村克也
子どもが変わる 怒らない子育て (フォレスト2545新書)の感想
こんな本を読む日が、まさか来ようとは!本書は『怒らない技術』でベストセラーを飛ばした著者による、怒らない子育て指南術。世のたくさんの親たちに向けて送る数々のテクニック、というか心構えと実例は、思わず、あるよなあと頷いてしまうものばかり。そして、文中の子供というワードを、同僚、後輩、隣人でもいいから置き換えてみてほしい。現代をストレスなく生きる術が学べるかもしれない。やっぱりイライラしてはいけないのだ。
読了日:11月13日 著者:嶋津良智
負けるも勝ち―相撲とは 人生とはの感想
かつては八百長がまかり通ったという相撲界で、稀代のガチンコ力士(八百長をやらない力士)として知られていたのが、大乃国(現・芝田山親方)である。あの千代の富士の連勝記録を阻むなど、優勝回数こそ少ないが、実力十分の横綱であった。今じゃすっかり「スイーツ親方」として有名になってしまったが、その芝田山親方が半生を振り返る。実に淡々とした語り口だが、批判めいたことや自慢話は皆無であり、やさしく誠実な人柄がうかがえる。スイスイとページが進んでいってしまい、面白かった。相撲界では貴重な人物の一人であることは間違いない。
読了日:11月15日 著者:芝田山康
なんとか生きてますッの感想
小さく生きていてはいけない……エリーさんの日々を知ると、ハチャメチャだったころの自分が、そうつぶやきかけてくる。『生きるコント』シリーズのファンが熱望していた、久しぶりのエッセイ集。あれからずいぶん時が流れてはいるが、酒の飲み方にしろ、日々の過ごし方にしろ、まったく変わっていないエリーさんがそこにいる。いや、むしろスケールアップしているともいうべきだろうか。そんななかで、本作でも多数登場する「おかん」が、実にイイ。そして「なんとか生きてますッ」というエリーさんを見ると、なぜだか元気が出てくるのは不思議だ。
読了日:11月15日 著者:大宮エリー
本当のモテ期は40歳から (メディアファクトリー新書)の感想
話題になってたときに、Amazonの欲しいものリストに入れてた本。ようやくGETして読んだが、タイトルに偽りあり、だな。モテるというよりは、ダサいおっさんが日常生活を過ごすための指南本にも思えた。特に中盤以降はダラダラ。
読了日:11月17日 著者:青木一郎
ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)の感想
今さらというか、ついに読みました「ツレうつ」。読み終えて巻末に目をやると、なんと第18刷。もはや名作の域に達していることを実感する、それだけの内容がある。本作は、世にあふれる闘病記とは、一線を画するものだ。ツレの妻である著者の辛苦は想像するに難いが、それをなんともいえない緩さでつづることができるのは、読む側にとってはありがたい。この誰もがなる可能性を秘め、あるいは誰もがすでに予備軍である病気(病気ですらないのかもしれない)を広く理解させ得た手腕は、ひとえに著者の(いい意味での)能天気さにあるのだろう。良書
読了日:11月17日 著者:細川貂々
流星ひとつの感想
2013年秋。自由奔放な生き方、そして数奇に満ちた人生を歩み、これまで翻弄されてきた世間をあざ笑うような格好で自死を遂げた藤圭子。宇多田ヒカルの母だというニュース性。芸能ニュースがいかにも飛びつきそうなネタだったが、直後に沢木さんの著書が刊行されたのには驚いた。本書は、ノンフィクション作家としての方向性を模索していた31歳の沢木さんが、引退直後の藤圭子に対峙したインタビューである。お蔵入りしていた作品だ。一切の事後コメントを挟まないインタビュー。そこにはキラキラと輝く二人の会話があるだけ。読み応え十分。
読了日:11月19日 著者:沢木耕太郎
馬主の一分 (競馬ベスト新書)の感想
まさに一気読み。購入価格200万円!という破格の安さながら、豪州G1を勝利した馬のオーナーが激白!いや激白というか、絵文字も入っていたりして、いかにもイイ人そうな感じなんですよね、この人。日本暮らしが長く、日本文化にも精通しており、日本語も堪能。で、すごいのが、ダビスタ(競馬ゲーム)に学生時代は熱中し、最強馬作りに燃えてたということ。大会でもいいところまでいったらしい。そんなところも、いかにも親近感が湧いてしまう。明日23日には、愛馬ハナズゴールが香港でG1に挑戦。活躍を心より祈りたい。
読了日:11月22日 著者:マイケルタバート
いまなんつった? (文春文庫)の感想
いやあ、相変わらず面白い!週刊文春のコラムをまとめた本書は、あの『俺だって子供だ!』に続くもの。テレビ、映画などジャンル別に整理して単行本化されていることもあって読みやすい。そもそもが文春の1ページモノのコラムだから、1話あたりの文字量も適度で、通勤のお供には最適であった。さまざまなエピソードのなかで、一番印象に残ったのは中村獅童氏の振りきれっぷりかな。ところで、この次の作品である『え、なんでまた?』もすでにストック済みなので、脳が疲れたときに手にしようと思った次第。
読了日:11月27日 著者:宮藤官九郎
しごとのはなしの感想
ぴあに連載されていた爆笑問題太田のコラムをまとめたもの。毎回、お題に対して、存分に語るというスタイル。田中との共著とは異なり、ボケやツッコミの要素は少ないが、ゴーストライターを一切使わないであろう太田が一字一句を厳選したであろうことがうかがえる。偏屈ともいえるスタイルを持つ太田だが、しごと、に対する真摯な姿勢がよくわかった。
読了日:11月29日 著者:太田光
読書メーター
3日で2冊というペースだから、けっこう読んだという実感がある。
忙しかった割に読めたのは、それだけ移動が多かったのか?
やはりなんといってもよかったのは、大宮エリーさんの新刊2冊。
とくに『なんとか生きてますッ』は、『生きるコント』シリーズファンにはたまらない内容。
抱腹絶倒、元気になれること間違いなし。
で、もう1冊のほう『思いを伝えること』のほうはといえば、笑いは一切なし。
なんといおうか、愛に包まれている世界観で、やさしい気持ちになれます。
これはこれでよかった。
2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4397ページ
ナイス数:114ナイス
犯罪芸能タブーとスキャンダルDX御用必至!タレントたちのエグい日常 (コアコミックス 361)の感想
くだらないとわかっていながらも、ついつい時々買ってしまう、この手の芸能ゴシップコンビニ本。それにしても、この表紙は完全にダマし。1ページたりとも、能年は出てこなかった。。。
読了日:11月1日 著者:アンソロジー
馬見る力の感想
かつてG1レースに勝ち、三浦騎手の師匠として名を馳せながら、反社会的勢力との交際が疑われ、調教師免許を剥奪された男の激白。事件の真相はさだかではないが、現在は交通整理スタッフをやっているという厳しい実情には驚いた。しかしながら、恨み節満載というよりは、どこか潔さを感じさせる内容で、わずかながら好感を持ったのも事実である。弟子の三浦騎手の奮起、再浮上に期待するしかない。
読了日:11月1日 著者:河野通文
あなたが生まれてからの感想
『子育て、バタバタやん』を読み、すっかり好感度がアップしてしまったクワバタオハラのくわばたさん。で、最新刊も購入。母親目線での子育て、特に乳幼児期の素直な心境が綴られており、父親にとっても参考になるかもしれない。ワタシの子供も本日で80日目。両親が互いに思いやりの心を持って過ごせば、それが生まれたばかりの子供にとってもシアワセなのだと思えた。
読了日:11月5日 著者:くわばたりえ
「カミさんポックリ教」宣言 (小学館101新書 57)の感想
週間ポスト連載の「ビートたけしの21世紀毒談」の抜粋版。少し前の作品だけに、内容の鮮度が新しくないことこそ否めないが、たけし節が本作でも満開。だからスイスイとつい読み進めてしまうこと必至だ。まるで本人のトークを聞いているかのような心地よさ。やはり殿は天才なのである。
読了日:11月6日 著者:ビートたけし
モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)の感想
若い2人のロードストーリーかと思いきや、著者はなんと、あの革命の士チェ•ゲバラではないか。。。!本書は、若き日のゲバラが、オンボロバイクで旅したときの記録だ。そこに出てくるのは、いい加減で、陽気で、少しナイーブな若者。革命家としてのゲバラにはとっつきにくさを感じるが、それ以前のゲバラには、親しみすら覚えた。行く先々での出来事も、どこかのどかでほっこりする。ただ唯一残念なのは、原文に忠実に訳しているのか、読むのに疲れるほど読みにくい。映画を見たら、もっと楽しめるのかもしれないだろう。
読了日:11月6日 著者:エルネスト・チェゲバラ
思いを伝えるということ (文春文庫)の感想
『生きるコント』以来、エリーさんのファンになってしまったが、『思いを伝えるということ』が待望の文庫化!発売初日の朝、本屋で買ってしまった。こんなことって、何年、いや何十年ぶりだろう。さて、内容のほうだが、詩があって、同じテーマの短編という構成で、なんとも読みやすい。そして何より、心温かな気持ちになるのはなぜだろう。途中、焼き鳥屋のカウンターでも読んでいたのだが、不覚にも涙がこぼれそうになる場面があった。ドア、焚き火の話あたりが特にイイ。これからも時々手にしたら、周囲に優しくなれる本だと思った。最高です。
読了日:11月10日 著者:大宮エリー
新版「週刊ポスト」は大相撲八百長をこう報じてきた 角界の闇に斬り込んだ30年間の取材記録 (小学館101新書)の感想
大相撲に限らず、野球にしてもストーブリーグ好き。スキャンダル大好きなワタシなのである。本書は、四季の花にはじまり、板井さん、高見旺にいたるまで、あらゆる時代の八百長が、仕掛け人である中盆によって語られる。国技だからこその批判が世間には多いが、個人的には、相撲はショーだと思っているからどうでもいい。逆に、強いからこそ、八百長においては価値が出るという話、だからこそ板井も千代の富士も強かったわけで、その取り組みをリアルで見てみたいと強く感じた。
読了日:11月11日 著者:
「黄金のバンタム」を破った男 (PHP文芸文庫)の感想
あの『永遠の0』の百田尚樹さんの作品なのだ。知人に何度も勧められながらも、その分厚さになかなか『永遠の0』には触手が伸びなかった私には、初めての百田作品。しかもノンフィクションだ。ドラマを先に見てしまっただけに、満を持して読書に臨む。すごい。ファイティング原田そのものをターゲットにしつつ、成長する日本の時代感、そして日本のボクシング史の一部分を語るかのような丁寧な描写は、今のボクシング、そして今の日本が失ってしまったかのような息遣いを感じさせてくれた。ノンフィクション作家としての実力も相当高いことを実感。
読了日:11月11日 著者:百田尚樹
読売巨人軍黄金時代再び (宝島社新書)の感想
なんの気なしに購入したが、この本『阪神タイガース暗黒時代再び』を受けての対となる本だという。昨年上梓された本だが、このタイミングでも十分読み応えがあった。テーマがテーマだけに、王・長島に対する恨み節たっぷりかと思いきや、現在の巨人をフラットな視点で見ている。何よりも、褒めた記憶のない阿部に対して、賞賛ともいっていい言葉で何ページも埋められていたことには驚いた。次期監督として名前の挙がる松井に対する意見も、ノムさんならではのもので、納得させられる点多数。他作に比べて嫌味が全体的に少なく、すっきりとした気分。
読了日:11月12日 著者:野村克也
子どもが変わる 怒らない子育て (フォレスト2545新書)の感想
こんな本を読む日が、まさか来ようとは!本書は『怒らない技術』でベストセラーを飛ばした著者による、怒らない子育て指南術。世のたくさんの親たちに向けて送る数々のテクニック、というか心構えと実例は、思わず、あるよなあと頷いてしまうものばかり。そして、文中の子供というワードを、同僚、後輩、隣人でもいいから置き換えてみてほしい。現代をストレスなく生きる術が学べるかもしれない。やっぱりイライラしてはいけないのだ。
読了日:11月13日 著者:嶋津良智
負けるも勝ち―相撲とは 人生とはの感想
かつては八百長がまかり通ったという相撲界で、稀代のガチンコ力士(八百長をやらない力士)として知られていたのが、大乃国(現・芝田山親方)である。あの千代の富士の連勝記録を阻むなど、優勝回数こそ少ないが、実力十分の横綱であった。今じゃすっかり「スイーツ親方」として有名になってしまったが、その芝田山親方が半生を振り返る。実に淡々とした語り口だが、批判めいたことや自慢話は皆無であり、やさしく誠実な人柄がうかがえる。スイスイとページが進んでいってしまい、面白かった。相撲界では貴重な人物の一人であることは間違いない。
読了日:11月15日 著者:芝田山康
なんとか生きてますッの感想
小さく生きていてはいけない……エリーさんの日々を知ると、ハチャメチャだったころの自分が、そうつぶやきかけてくる。『生きるコント』シリーズのファンが熱望していた、久しぶりのエッセイ集。あれからずいぶん時が流れてはいるが、酒の飲み方にしろ、日々の過ごし方にしろ、まったく変わっていないエリーさんがそこにいる。いや、むしろスケールアップしているともいうべきだろうか。そんななかで、本作でも多数登場する「おかん」が、実にイイ。そして「なんとか生きてますッ」というエリーさんを見ると、なぜだか元気が出てくるのは不思議だ。
読了日:11月15日 著者:大宮エリー
本当のモテ期は40歳から (メディアファクトリー新書)の感想
話題になってたときに、Amazonの欲しいものリストに入れてた本。ようやくGETして読んだが、タイトルに偽りあり、だな。モテるというよりは、ダサいおっさんが日常生活を過ごすための指南本にも思えた。特に中盤以降はダラダラ。
読了日:11月17日 著者:青木一郎
ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)の感想
今さらというか、ついに読みました「ツレうつ」。読み終えて巻末に目をやると、なんと第18刷。もはや名作の域に達していることを実感する、それだけの内容がある。本作は、世にあふれる闘病記とは、一線を画するものだ。ツレの妻である著者の辛苦は想像するに難いが、それをなんともいえない緩さでつづることができるのは、読む側にとってはありがたい。この誰もがなる可能性を秘め、あるいは誰もがすでに予備軍である病気(病気ですらないのかもしれない)を広く理解させ得た手腕は、ひとえに著者の(いい意味での)能天気さにあるのだろう。良書
読了日:11月17日 著者:細川貂々
流星ひとつの感想
2013年秋。自由奔放な生き方、そして数奇に満ちた人生を歩み、これまで翻弄されてきた世間をあざ笑うような格好で自死を遂げた藤圭子。宇多田ヒカルの母だというニュース性。芸能ニュースがいかにも飛びつきそうなネタだったが、直後に沢木さんの著書が刊行されたのには驚いた。本書は、ノンフィクション作家としての方向性を模索していた31歳の沢木さんが、引退直後の藤圭子に対峙したインタビューである。お蔵入りしていた作品だ。一切の事後コメントを挟まないインタビュー。そこにはキラキラと輝く二人の会話があるだけ。読み応え十分。
読了日:11月19日 著者:沢木耕太郎
馬主の一分 (競馬ベスト新書)の感想
まさに一気読み。購入価格200万円!という破格の安さながら、豪州G1を勝利した馬のオーナーが激白!いや激白というか、絵文字も入っていたりして、いかにもイイ人そうな感じなんですよね、この人。日本暮らしが長く、日本文化にも精通しており、日本語も堪能。で、すごいのが、ダビスタ(競馬ゲーム)に学生時代は熱中し、最強馬作りに燃えてたということ。大会でもいいところまでいったらしい。そんなところも、いかにも親近感が湧いてしまう。明日23日には、愛馬ハナズゴールが香港でG1に挑戦。活躍を心より祈りたい。
読了日:11月22日 著者:マイケルタバート
いまなんつった? (文春文庫)の感想
いやあ、相変わらず面白い!週刊文春のコラムをまとめた本書は、あの『俺だって子供だ!』に続くもの。テレビ、映画などジャンル別に整理して単行本化されていることもあって読みやすい。そもそもが文春の1ページモノのコラムだから、1話あたりの文字量も適度で、通勤のお供には最適であった。さまざまなエピソードのなかで、一番印象に残ったのは中村獅童氏の振りきれっぷりかな。ところで、この次の作品である『え、なんでまた?』もすでにストック済みなので、脳が疲れたときに手にしようと思った次第。
読了日:11月27日 著者:宮藤官九郎
しごとのはなしの感想
ぴあに連載されていた爆笑問題太田のコラムをまとめたもの。毎回、お題に対して、存分に語るというスタイル。田中との共著とは異なり、ボケやツッコミの要素は少ないが、ゴーストライターを一切使わないであろう太田が一字一句を厳選したであろうことがうかがえる。偏屈ともいえるスタイルを持つ太田だが、しごと、に対する真摯な姿勢がよくわかった。
読了日:11月29日 著者:太田光
読書メーター
by anken99
| 2014-12-02 12:42
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