2019年4月に読んだ本は15冊。
4042ページを読破した。
分量としては、かなり読めた感じがある。
伊集院氏の『少年譜』は、なんともいえない味わいがあってGOOD。
久しぶりにハルキ村上の本も手にしたなあ。
バラエティーに富んだあれこれを読むことができた1カ月であった。
4月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4042
ナイス数:123
再生の感想
一気読み。清原の覚醒剤騒動の際に、その強烈な風貌と発言で度肝を抜いた野村の半生記。小さな体で努力を重ね、大リーグの舞台にまで上がった野球人生は、すばらしいものだ。だからこそなぜ?とも思うが、これがプロアスリートの栄光と転落というものなんだろう。それはさておき、地元には彼を支える友人達が多いように見受けた。二度と同じ失敗をすることなく頑張ってほしい。それにしても野村の口から語られる清原の小物ぶりといったら。。。実際のところはどうなんだろう?
読了日:04月01日 著者:野村 貴仁
牛への道 (新潮文庫)の感想
名作。。。なんだろう。ずいぶん前に、雑誌ブルータスの読書特集に出ていて、それからかなり経ってから本屋で見つけて購入。初版平成6年か。本書は宮澤氏が書き溜めたエッセイ集。ゆるく、くだらなく、最近には見かけない味わい深さがある。一話あたり二ページ程度。どこを開いて、どこからでも読める。酒など飲みながら、ダラダラとページをめくるのがよいんじゃなかろうか。犬見る人生。。。悪くない。
読了日:04月03日 著者:宮沢 章夫
内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法 (幻冬舎新書)の感想
定期的に読みたくなる、健康関連本。内容はわかっているから、もはや自分への戒めか。。。内臓脂肪のメカニズムを解説、日本人ならではの特性について分析。「最速で」とはいうものの、結局は正しい食生活、適度な運動、食べすぎない、飲みすぎない、と、克服法に目新しいものはなく。まあ、初めてこのテーマの本を読む人にはわかりやすいと思う。というわけで、1つくらいはまず実践しなければ。。。
読了日:04月04日 著者:奥田 昌子
不屈の横綱 小説 千代の富士 (祥伝社文庫)の感想
大作。昭和の大横綱、千代の富士の物語。急逝後に、最期のシーンを加筆し、文庫化されたもの。若き日のウルフの姿を見ていた、幼少の自分が思い出される。最期の場所の初日、貴花田との激闘を綴るシーンは、まさに手に汗握るという感じ。それにしても、あまりにも早い急逝が悔やまれる。
読了日:04月08日 著者:大下 英治
安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生 (文春新書)の感想
本屋で手にした瞬間から当たり本の予感がしていたが、見事に大当たり。面白い。文字通り裸一貫からら、このご時世に勝者となった安田さんの言葉の数々、生き様は、なるほど!とうなるばかりである。やるならとことん、これが創業者なんだろう。部下、社員への接し方は意外でもあり、大変参考になった。
読了日:04月11日 著者:安田 隆夫
新ヒットの方程式の感想
ヒットの方程式・・・どうすればモノが売れるのか、どうすればヒット作品が生まれるのか、実例を挙げてのわかりやすい解説。雑誌、テレビが衰退し、PC、そしてスマホへ。SNSの話、エンゲージメントの話など、大変勉強になった。これは良書だと思います。
読了日:04月11日 著者:物延 秀
少年譜の感想
ずいぶん前に買ったのを、今朝なぜだか引っ張り出して読み始める。で、読了。自身の姿も投影しただろう、少年が主人公の短編集。珠玉の、、、というのは、こういう状態を言うんだろう。男の生き方、人としてのあり方、本物の優しさ。そんなことを教えてくれる伊集院作品。本書は、まさにその王道を行く名作だ。
読了日:04月12日 著者:伊集院 静
「ビートたけし」文藝 2019年4月号 増刊の感想
再び文筆業に目先を向け始めたビートたけしを論ずる一冊。本人の書き下ろし新作もあるけども、伊集院さんのたけしに関する二編が味わい深かったな。かくいう私も足立区育ち。もちろん浅草もずいぶん通った。だからこそ、昔話は胸に響くし、自分の人生にとってのスーパースターの物語は、何度読んでもたまらないのである。
読了日:04月14日 著者:
ズッコケ中年三人組の感想
懐かしいな。。。小学生だったあの頃、図書館でよく読んでいたズッコケ3人組シリーズ。小6だった主人公たちも、初版から数えたら40代のはず。そしてワタクシも40代になった。そんな当時の読み手に送るズッコケ3人組最終章の主人公は、40代になった彼ら。あの頃と変わらず、おっちょこちょいで、ワクワクさせてくれる感じは、なんとも味わい深かった。
読了日:04月16日 著者:那須 正幹
さよならの力 大人の流儀7の感想
久しぶりに読む、大人の流儀。やはりいいなあ。ビシッと背筋が伸びることもあれば、じんわり胸に沁みる言葉もあり。だがしかし、伊集院さんの言葉はどこまでも優しい。本作のタイトルは、さよなら。思えば自分も、大切な人を何人も失う年齢になったものだ。そんな人たちのことを思い出しながら飲む酒も、実に味わい深い。本作の最後には、毎年、新成人に送るサントリーの新聞広告も収載されている。これが、新成人から何十年?か経った自分にも、素晴らしく響いた。
読了日:04月17日 著者:伊集院 静
いま、生きる力 (青春文庫)の感想
岡本太郎の最も近くにいて、かつ最大の理解者である敏子氏の著書。岡本太郎に対する尊敬と熱い思いは感じたが、やはりご本人である太郎氏の著作のほうが、ワタクシには伝わるものがある気がした。
読了日:04月18日 著者:岡本 敏子
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)の感想
村上春樹にハマっていたのは、高校生のころだ。どちらかといえば、そこに登場する人物のスタイルに憧れもした。やがて、すっかり読まなくなり、作品を手にするのは15年以上ぶりか。久しぶりの春樹作品、最初こそぎこちなさも感じたが、そこはノーベル文学賞すら期待される当代随一の作家の作品。本作の主題が、高校時代の友人との邂逅ということもあってか、高校時代に戻ったかのような感覚でページをめくる。大変面白い一冊であった。
読了日:04月23日 著者:村上 春樹
50代から本気で遊べば人生は愉しくなる (SB新書)の感想
タイトルに惹かれて読み始めたワタクシ、46歳。芸人から見事なまでな転身?を遂げた鶴太郎氏の著作だ。役者、ボクサー、画家、書家ときて、いまはヨガも実践している模様。やはりストイックなんだろう。説教くさくなく、優しく語りかけるような文体もあってか、スイスイ頭に入ってきた。堕落?していた時代に、実はワタクシ、鶴太郎氏本人と何度も会っている。そんな懐かしさも覚えた一冊だった。
読了日:04月23日 著者:片岡 鶴太郎
阿修羅のごとく (文春文庫)の感想
非常に面白い。さすがは向田邦子さん、人間模様を描かせたら右に出るものはいない。阿修羅のごとく。。。とは、よく言ったものだ。老齢の両親と性格もバラバラの家族が織りなす生活は、まさに修羅場の連続。知っていながら知らぬふりをする。そんな日本人の性質を見事に表現している。そして、知らぬふりをしているからこそ、家族という一番の帰属先が、微妙なバランスの上に成り立っているのだろう。時は間もなく令和となるが、昭和を色濃く感じさせる向田作品は、時代が変わっても多くの読者を満足させるはず。すごい作家だと思う。
読了日:04月25日 著者:向田 邦子
爆笑問題の日本史原論 偉人編の感想
トイレに置いてダラダラと読むには最適。本作は日本の歴史的人物がテーマだが、やっぱり面白い。秀吉に龍馬に松尾芭蕉。。。足りないところがあるから憎めないし、だからこそ偉業を成し遂げて現代に名を残しているわけで。それにしても、このシリーズ、なんとかまた復活してもらえないものだろうか。
読了日:04月26日 著者:爆笑問題
読書メーター
4042ページを読破した。
分量としては、かなり読めた感じがある。
伊集院氏の『少年譜』は、なんともいえない味わいがあってGOOD。
久しぶりにハルキ村上の本も手にしたなあ。
バラエティーに富んだあれこれを読むことができた1カ月であった。
4月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4042
ナイス数:123
再生の感想
一気読み。清原の覚醒剤騒動の際に、その強烈な風貌と発言で度肝を抜いた野村の半生記。小さな体で努力を重ね、大リーグの舞台にまで上がった野球人生は、すばらしいものだ。だからこそなぜ?とも思うが、これがプロアスリートの栄光と転落というものなんだろう。それはさておき、地元には彼を支える友人達が多いように見受けた。二度と同じ失敗をすることなく頑張ってほしい。それにしても野村の口から語られる清原の小物ぶりといったら。。。実際のところはどうなんだろう?
読了日:04月01日 著者:野村 貴仁
牛への道 (新潮文庫)の感想
名作。。。なんだろう。ずいぶん前に、雑誌ブルータスの読書特集に出ていて、それからかなり経ってから本屋で見つけて購入。初版平成6年か。本書は宮澤氏が書き溜めたエッセイ集。ゆるく、くだらなく、最近には見かけない味わい深さがある。一話あたり二ページ程度。どこを開いて、どこからでも読める。酒など飲みながら、ダラダラとページをめくるのがよいんじゃなかろうか。犬見る人生。。。悪くない。
読了日:04月03日 著者:宮沢 章夫
内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法 (幻冬舎新書)の感想
定期的に読みたくなる、健康関連本。内容はわかっているから、もはや自分への戒めか。。。内臓脂肪のメカニズムを解説、日本人ならではの特性について分析。「最速で」とはいうものの、結局は正しい食生活、適度な運動、食べすぎない、飲みすぎない、と、克服法に目新しいものはなく。まあ、初めてこのテーマの本を読む人にはわかりやすいと思う。というわけで、1つくらいはまず実践しなければ。。。
読了日:04月04日 著者:奥田 昌子
不屈の横綱 小説 千代の富士 (祥伝社文庫)の感想
大作。昭和の大横綱、千代の富士の物語。急逝後に、最期のシーンを加筆し、文庫化されたもの。若き日のウルフの姿を見ていた、幼少の自分が思い出される。最期の場所の初日、貴花田との激闘を綴るシーンは、まさに手に汗握るという感じ。それにしても、あまりにも早い急逝が悔やまれる。
読了日:04月08日 著者:大下 英治
安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生 (文春新書)の感想
本屋で手にした瞬間から当たり本の予感がしていたが、見事に大当たり。面白い。文字通り裸一貫からら、このご時世に勝者となった安田さんの言葉の数々、生き様は、なるほど!とうなるばかりである。やるならとことん、これが創業者なんだろう。部下、社員への接し方は意外でもあり、大変参考になった。
読了日:04月11日 著者:安田 隆夫
新ヒットの方程式の感想
ヒットの方程式・・・どうすればモノが売れるのか、どうすればヒット作品が生まれるのか、実例を挙げてのわかりやすい解説。雑誌、テレビが衰退し、PC、そしてスマホへ。SNSの話、エンゲージメントの話など、大変勉強になった。これは良書だと思います。
読了日:04月11日 著者:物延 秀
少年譜の感想
ずいぶん前に買ったのを、今朝なぜだか引っ張り出して読み始める。で、読了。自身の姿も投影しただろう、少年が主人公の短編集。珠玉の、、、というのは、こういう状態を言うんだろう。男の生き方、人としてのあり方、本物の優しさ。そんなことを教えてくれる伊集院作品。本書は、まさにその王道を行く名作だ。
読了日:04月12日 著者:伊集院 静
「ビートたけし」文藝 2019年4月号 増刊の感想
再び文筆業に目先を向け始めたビートたけしを論ずる一冊。本人の書き下ろし新作もあるけども、伊集院さんのたけしに関する二編が味わい深かったな。かくいう私も足立区育ち。もちろん浅草もずいぶん通った。だからこそ、昔話は胸に響くし、自分の人生にとってのスーパースターの物語は、何度読んでもたまらないのである。
読了日:04月14日 著者:
ズッコケ中年三人組の感想
懐かしいな。。。小学生だったあの頃、図書館でよく読んでいたズッコケ3人組シリーズ。小6だった主人公たちも、初版から数えたら40代のはず。そしてワタクシも40代になった。そんな当時の読み手に送るズッコケ3人組最終章の主人公は、40代になった彼ら。あの頃と変わらず、おっちょこちょいで、ワクワクさせてくれる感じは、なんとも味わい深かった。
読了日:04月16日 著者:那須 正幹
さよならの力 大人の流儀7の感想
久しぶりに読む、大人の流儀。やはりいいなあ。ビシッと背筋が伸びることもあれば、じんわり胸に沁みる言葉もあり。だがしかし、伊集院さんの言葉はどこまでも優しい。本作のタイトルは、さよなら。思えば自分も、大切な人を何人も失う年齢になったものだ。そんな人たちのことを思い出しながら飲む酒も、実に味わい深い。本作の最後には、毎年、新成人に送るサントリーの新聞広告も収載されている。これが、新成人から何十年?か経った自分にも、素晴らしく響いた。
読了日:04月17日 著者:伊集院 静
いま、生きる力 (青春文庫)の感想
岡本太郎の最も近くにいて、かつ最大の理解者である敏子氏の著書。岡本太郎に対する尊敬と熱い思いは感じたが、やはりご本人である太郎氏の著作のほうが、ワタクシには伝わるものがある気がした。
読了日:04月18日 著者:岡本 敏子
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)の感想
村上春樹にハマっていたのは、高校生のころだ。どちらかといえば、そこに登場する人物のスタイルに憧れもした。やがて、すっかり読まなくなり、作品を手にするのは15年以上ぶりか。久しぶりの春樹作品、最初こそぎこちなさも感じたが、そこはノーベル文学賞すら期待される当代随一の作家の作品。本作の主題が、高校時代の友人との邂逅ということもあってか、高校時代に戻ったかのような感覚でページをめくる。大変面白い一冊であった。
読了日:04月23日 著者:村上 春樹
50代から本気で遊べば人生は愉しくなる (SB新書)の感想
タイトルに惹かれて読み始めたワタクシ、46歳。芸人から見事なまでな転身?を遂げた鶴太郎氏の著作だ。役者、ボクサー、画家、書家ときて、いまはヨガも実践している模様。やはりストイックなんだろう。説教くさくなく、優しく語りかけるような文体もあってか、スイスイ頭に入ってきた。堕落?していた時代に、実はワタクシ、鶴太郎氏本人と何度も会っている。そんな懐かしさも覚えた一冊だった。
読了日:04月23日 著者:片岡 鶴太郎
阿修羅のごとく (文春文庫)の感想
非常に面白い。さすがは向田邦子さん、人間模様を描かせたら右に出るものはいない。阿修羅のごとく。。。とは、よく言ったものだ。老齢の両親と性格もバラバラの家族が織りなす生活は、まさに修羅場の連続。知っていながら知らぬふりをする。そんな日本人の性質を見事に表現している。そして、知らぬふりをしているからこそ、家族という一番の帰属先が、微妙なバランスの上に成り立っているのだろう。時は間もなく令和となるが、昭和を色濃く感じさせる向田作品は、時代が変わっても多くの読者を満足させるはず。すごい作家だと思う。
読了日:04月25日 著者:向田 邦子
爆笑問題の日本史原論 偉人編の感想
トイレに置いてダラダラと読むには最適。本作は日本の歴史的人物がテーマだが、やっぱり面白い。秀吉に龍馬に松尾芭蕉。。。足りないところがあるから憎めないし、だからこそ偉業を成し遂げて現代に名を残しているわけで。それにしても、このシリーズ、なんとかまた復活してもらえないものだろうか。
読了日:04月26日 著者:爆笑問題
読書メーター
by anken99
| 2019-05-17 13:10
| 読書
|
Comments(0)