2021年4月に読んだ本は14冊。
まあ、まったりと読めたという感じか。
よかったのは以下。
なんといっても角幡唯介氏のデビュー作「空白の5マイル」は、これまで読んでいなかったことを後悔するほど。
冒険系ノンフィクションとして圧巻の内容である。
あとは「北の富士流」。
村松友視氏が、稀代の粋な横綱の人となりを上手に語ってくれている。
漫画ではあるが「ママン」もよかった。
小学校入学&学童・・という内容が、個人的にもどんぴしゃり。
続編も読んでみたいほどである。
まあ、まったりと読めたという感じか。
よかったのは以下。
なんといっても角幡唯介氏のデビュー作「空白の5マイル」は、これまで読んでいなかったことを後悔するほど。
冒険系ノンフィクションとして圧巻の内容である。
あとは「北の富士流」。
村松友視氏が、稀代の粋な横綱の人となりを上手に語ってくれている。
漫画ではあるが「ママン」もよかった。
小学校入学&学童・・という内容が、個人的にもどんぴしゃり。
続編も読んでみたいほどである。
なお残念なことに2021年3月の記録をアップできず。
2021年3月は20冊の本を読んだ。
4月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:3135
ナイス数:173
やっぱ志ん生だな!の感想
たけしが語る、名人・古今亭志ん生論。志ん生がいったいどれだけスゴい噺家だったのか、同じく笑いの天才であるたけしが熱く語り尽くす。落語というのが、噺家によって生きもすれば死にもするし、また古典落語は枠にとらわれずにそれぞれがさまざまな解釈を加えているといったあたりは興味深かった。あとは広義では同じエンターテイナーであるだけに、強烈なまでのライバル心のようなものも垣間見える。それにしても、名人といわれる噺家の落語は、一度は聞いてみる必要がありそうだな。
読了日:04月03日 著者:ビートたけし
朝からスキャンダル (講談社文庫)の感想
酒井順子さん、週刊現代の連載エッセイをまとめたもの。ちょうど2016年あたりの世相を振り返る意味でも面白い。この人のエッセイは、なんというか「毒」が少なくてイイ感じ。このところすっかり好きになってしまっている。
読了日:04月04日 著者:酒井 順子
空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへの感想
日本流の少年野球や高校野球に対して問題提起をして話題を呼んだ筒香選手。本書では、周囲にはばかることなく、その思いや考えが存分に語られる。筒香選手自身が、少年時代は指導者や家族に恵まれた半面、プロ入り後はコーチとの軋轢もあって伸び悩んだのだという。それでも自分を貫き、また大村巌コーチのような理解者と巡り合えたことで、その後大きく才能を開花させたということだ。折しも、空手にしろ、まだまだ指導者と選手の問題が今も頻繁に続いている。「大切な子供たち」のために、筒香選手のようなプレーヤーが声を上げる意味は大きい。
読了日:04月13日 著者:筒香 嘉智
生と性が交錯する街 新宿二丁目 (角川新書)の感想
一気読み。元ヤクルト、伊藤智仁に関する作品など、スポーツノンフィクションライターだとばかり思っていた著者。こんなテーマでの作品を発表していたとは知らず、思わず手にした次第。「新宿2丁目」、すなわちゲイ、おかま、ホモといったカテゴリーにくくられる人たちの町だと認識していたが、そんな「二丁目」のいまを切り取っていく。6人のキーマンへのインタビューという構成だが、いずれもなみなみならぬ人生を送ってきた人たちばかりであって、単純に興味をそそられる。身近にLGBTの中に入る人がいることもあって、非常に勉強になった。
読了日:04月16日 著者:長谷川 晶一
一度きりの人生だから~大人の男の遊び方2~の感想
久しぶりに手にする伊集院さんの週刊誌エッセー集。イイ。やはりイイ。本書は特に「大人の男の遊び方」をテーマにした撰集だけあって、伊集院さんのような生き方にあこがれる者としては、グイグイ響くことこの上なし。時に虚勢をはってでもカッコよくあり、どこまでも優しい・・・そんな男になりたいものだ。
読了日:04月16日 著者:伊集院 静
それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている (講談社文庫)の感想
チェーン店・・・それはいつだって俺たちの胃袋を支えてくれた優しい存在である。本書は、飲食チェーン店をこよなく愛する著者による、チェーン店エッセイ集。その第二弾。メジャーからマイナーまで、イイ感じに網羅。松屋にしても、富士そばにしても、そしていまは家族とともに愛している、はま寿司にくら寿司、そして串カツ田中など、文章を読めば読むほどに「あるある」の連続で、非常に楽しめることこの上なし。あとがきを読むに第三弾も近々出るらしい(もう出ている?)。コロナでチェーン店も大変だからこそ、積極的に通おう!
読了日:04月18日 著者:村瀬 秀信
空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑むの感想
素晴らしかった!角幡作品は近年の著作から手にしていたがようやく初期の金字塔に触れる。空白の5マイル・・・冒険家にとってはあまりにも魅惑的であろうこの未確認地帯に魅せられた、若き日の角幡さんの格闘に胸躍る。特に2回目の挑戦、生死を分ける緊張感あふれるシーンでの描写は、圧倒的な生命力に、読み手もただただ絶句。登山家をはじめとする冒険家とは、どこか異なるアプローチ、そして自分自身を冷静に見られているからゆえの著述は、ワクワクさせてくれる世界の1ページを間違いなく見せてくれる。
読了日:04月19日 著者:角幡 唯介
北の富士流 (文春文庫)の感想
村松友視さんによる、北の富士愛あふれる一冊。ふるまいや生き方に心底ほれ込んだ村松さんが、北の富士の生い立ちから今日までを語っていく。関係者への取材も丁寧だし、北の富士との邂逅に関するエピソードも秀逸。とにかく粋で、男としてもしびれてしまうような北の富士という人に、ワタクシもすっかりほれ込んでしまった。良書。
読了日:04月21日 著者:村松 友視
家族ゲーム (集英社文庫)の感想
映画やドラマで見た、あの家族ゲーム。懐かしさも相まって手にする。初版発行は1984年。35年以上経つとは。映画のワンシーンを思い浮かべながら、すぐに引き込まれていく。当時の世相、社会問題、人々の暮らし。。。昭和だなあ。いじめ、暴力をいとわない教育、団地の暮らし。ワタクシも間違いなく体験した、あの頃が舞台。それでいて、作品の内容自体は全く古さを感じさせない。人は根本的には変わることはできないのか?現代にあっても問題提起をしてくる、稀有な作品だと思う。またしばらくしたら読みたい。
読了日:04月23日 著者:本間 洋平
こだわりバカ (角川新書)の感想
「バカ」シリーズ、気づけば三部作をすべて読了。本作でも語られるのは「川上理論」。まあ著者のいうことはさておき、シンプルかつ断定系のキャッチというのが、いかに効果的なのか、あるいは「空気系キャッチ」はNGということは、本当によく理解できた。
読了日:04月23日 著者:川上 徹也
いまどうしてる?の感想
少し前に、ハッシュタグを「井」とするなど、話題になっていた長州力のTwitter。完全にツールとしての使い方を間違っているあたりが、爆笑ものだったんだが、本書はそのTwitterを再録したもの。こんな本があったとは。ブックオフで200円で購入したが、なにせツイートをまとめ、それについて長州が解説を加えるという構成なので、あっという間に読み終えてしまった。昔を思えば長州もすっかり親しみやすいおじいちゃんになったわけで、そのあたりはなんとも感慨深い。
読了日:04月24日 著者:長州 力
働きママン 小学校編 祝 ご入学! 小学1年生の壁を突破せよ!の感想
いやこれは大当たり!まさに保育園から小学校に入学・・・という日々の不満?悩み?をつづった漫画。あるあるの連続に、ワタクシと同時進行で読んでいた嫁も大絶賛。悩みはあるけれども、最後は前向きなストーリーの持って生き方、大変励まされました!ほかの作品も読んでみたい。
読了日:04月27日 著者:おぐらなおみ
あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入の感想
あやしい探検隊もついにフィナーレか。。。最後の旅もアツすぎる!そして意味なくビールを飲み、くだらないことに全力投球する。。。そう、それこそ俺があこがれていた人生じゃないか!日本酒なんて飲んでる場合じゃない。ビールばかり飲んで、馬鹿なことに全力投球できる明日を生きます!
読了日:04月27日 著者:椎名 誠
1R1分34秒の感想
芥川賞受賞作品。プロテストには合格したものの、その後は伸び悩み、「プロ」としての限界すら感じて過ごす青年ボクサーが主人公。同じような先輩ボクサーがトレーナーについたことで、少しずつ何かが変わっていく。"友達"との交流の描写は、少々わかりにくいところがあったが、一人称である主人公の語りという手法で全体がつづられていくなかで、繊細な心の動きが描写されていく。軽く読める長さの一冊だが、ただ自分には合わなかったかも。芥川賞より直木賞・・・自分はそんな読書スタイルなんだろう。
読了日:04月28日 著者:町屋 良平
読書メーター
4月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:3135
ナイス数:173
やっぱ志ん生だな!の感想
たけしが語る、名人・古今亭志ん生論。志ん生がいったいどれだけスゴい噺家だったのか、同じく笑いの天才であるたけしが熱く語り尽くす。落語というのが、噺家によって生きもすれば死にもするし、また古典落語は枠にとらわれずにそれぞれがさまざまな解釈を加えているといったあたりは興味深かった。あとは広義では同じエンターテイナーであるだけに、強烈なまでのライバル心のようなものも垣間見える。それにしても、名人といわれる噺家の落語は、一度は聞いてみる必要がありそうだな。
読了日:04月03日 著者:ビートたけし
朝からスキャンダル (講談社文庫)の感想
酒井順子さん、週刊現代の連載エッセイをまとめたもの。ちょうど2016年あたりの世相を振り返る意味でも面白い。この人のエッセイは、なんというか「毒」が少なくてイイ感じ。このところすっかり好きになってしまっている。
読了日:04月04日 著者:酒井 順子
空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへの感想
日本流の少年野球や高校野球に対して問題提起をして話題を呼んだ筒香選手。本書では、周囲にはばかることなく、その思いや考えが存分に語られる。筒香選手自身が、少年時代は指導者や家族に恵まれた半面、プロ入り後はコーチとの軋轢もあって伸び悩んだのだという。それでも自分を貫き、また大村巌コーチのような理解者と巡り合えたことで、その後大きく才能を開花させたということだ。折しも、空手にしろ、まだまだ指導者と選手の問題が今も頻繁に続いている。「大切な子供たち」のために、筒香選手のようなプレーヤーが声を上げる意味は大きい。
読了日:04月13日 著者:筒香 嘉智
生と性が交錯する街 新宿二丁目 (角川新書)の感想
一気読み。元ヤクルト、伊藤智仁に関する作品など、スポーツノンフィクションライターだとばかり思っていた著者。こんなテーマでの作品を発表していたとは知らず、思わず手にした次第。「新宿2丁目」、すなわちゲイ、おかま、ホモといったカテゴリーにくくられる人たちの町だと認識していたが、そんな「二丁目」のいまを切り取っていく。6人のキーマンへのインタビューという構成だが、いずれもなみなみならぬ人生を送ってきた人たちばかりであって、単純に興味をそそられる。身近にLGBTの中に入る人がいることもあって、非常に勉強になった。
読了日:04月16日 著者:長谷川 晶一
一度きりの人生だから~大人の男の遊び方2~の感想
久しぶりに手にする伊集院さんの週刊誌エッセー集。イイ。やはりイイ。本書は特に「大人の男の遊び方」をテーマにした撰集だけあって、伊集院さんのような生き方にあこがれる者としては、グイグイ響くことこの上なし。時に虚勢をはってでもカッコよくあり、どこまでも優しい・・・そんな男になりたいものだ。
読了日:04月16日 著者:伊集院 静
それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている (講談社文庫)の感想
チェーン店・・・それはいつだって俺たちの胃袋を支えてくれた優しい存在である。本書は、飲食チェーン店をこよなく愛する著者による、チェーン店エッセイ集。その第二弾。メジャーからマイナーまで、イイ感じに網羅。松屋にしても、富士そばにしても、そしていまは家族とともに愛している、はま寿司にくら寿司、そして串カツ田中など、文章を読めば読むほどに「あるある」の連続で、非常に楽しめることこの上なし。あとがきを読むに第三弾も近々出るらしい(もう出ている?)。コロナでチェーン店も大変だからこそ、積極的に通おう!
読了日:04月18日 著者:村瀬 秀信
空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑むの感想
素晴らしかった!角幡作品は近年の著作から手にしていたがようやく初期の金字塔に触れる。空白の5マイル・・・冒険家にとってはあまりにも魅惑的であろうこの未確認地帯に魅せられた、若き日の角幡さんの格闘に胸躍る。特に2回目の挑戦、生死を分ける緊張感あふれるシーンでの描写は、圧倒的な生命力に、読み手もただただ絶句。登山家をはじめとする冒険家とは、どこか異なるアプローチ、そして自分自身を冷静に見られているからゆえの著述は、ワクワクさせてくれる世界の1ページを間違いなく見せてくれる。
読了日:04月19日 著者:角幡 唯介
北の富士流 (文春文庫)の感想
村松友視さんによる、北の富士愛あふれる一冊。ふるまいや生き方に心底ほれ込んだ村松さんが、北の富士の生い立ちから今日までを語っていく。関係者への取材も丁寧だし、北の富士との邂逅に関するエピソードも秀逸。とにかく粋で、男としてもしびれてしまうような北の富士という人に、ワタクシもすっかりほれ込んでしまった。良書。
読了日:04月21日 著者:村松 友視
家族ゲーム (集英社文庫)の感想
映画やドラマで見た、あの家族ゲーム。懐かしさも相まって手にする。初版発行は1984年。35年以上経つとは。映画のワンシーンを思い浮かべながら、すぐに引き込まれていく。当時の世相、社会問題、人々の暮らし。。。昭和だなあ。いじめ、暴力をいとわない教育、団地の暮らし。ワタクシも間違いなく体験した、あの頃が舞台。それでいて、作品の内容自体は全く古さを感じさせない。人は根本的には変わることはできないのか?現代にあっても問題提起をしてくる、稀有な作品だと思う。またしばらくしたら読みたい。
読了日:04月23日 著者:本間 洋平
こだわりバカ (角川新書)の感想
「バカ」シリーズ、気づけば三部作をすべて読了。本作でも語られるのは「川上理論」。まあ著者のいうことはさておき、シンプルかつ断定系のキャッチというのが、いかに効果的なのか、あるいは「空気系キャッチ」はNGということは、本当によく理解できた。
読了日:04月23日 著者:川上 徹也
いまどうしてる?の感想
少し前に、ハッシュタグを「井」とするなど、話題になっていた長州力のTwitter。完全にツールとしての使い方を間違っているあたりが、爆笑ものだったんだが、本書はそのTwitterを再録したもの。こんな本があったとは。ブックオフで200円で購入したが、なにせツイートをまとめ、それについて長州が解説を加えるという構成なので、あっという間に読み終えてしまった。昔を思えば長州もすっかり親しみやすいおじいちゃんになったわけで、そのあたりはなんとも感慨深い。
読了日:04月24日 著者:長州 力
働きママン 小学校編 祝 ご入学! 小学1年生の壁を突破せよ!の感想
いやこれは大当たり!まさに保育園から小学校に入学・・・という日々の不満?悩み?をつづった漫画。あるあるの連続に、ワタクシと同時進行で読んでいた嫁も大絶賛。悩みはあるけれども、最後は前向きなストーリーの持って生き方、大変励まされました!ほかの作品も読んでみたい。
読了日:04月27日 著者:おぐらなおみ
あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入の感想
あやしい探検隊もついにフィナーレか。。。最後の旅もアツすぎる!そして意味なくビールを飲み、くだらないことに全力投球する。。。そう、それこそ俺があこがれていた人生じゃないか!日本酒なんて飲んでる場合じゃない。ビールばかり飲んで、馬鹿なことに全力投球できる明日を生きます!
読了日:04月27日 著者:椎名 誠
1R1分34秒の感想
芥川賞受賞作品。プロテストには合格したものの、その後は伸び悩み、「プロ」としての限界すら感じて過ごす青年ボクサーが主人公。同じような先輩ボクサーがトレーナーについたことで、少しずつ何かが変わっていく。"友達"との交流の描写は、少々わかりにくいところがあったが、一人称である主人公の語りという手法で全体がつづられていくなかで、繊細な心の動きが描写されていく。軽く読める長さの一冊だが、ただ自分には合わなかったかも。芥川賞より直木賞・・・自分はそんな読書スタイルなんだろう。
読了日:04月28日 著者:町屋 良平
読書メーター
by anken99
| 2021-05-30 00:43
| 読書
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